「県民の浜」の中枢機関でもある「輝きの館」は、客室・レストラン・研修室などを備えたリゾート施設として、さらに県民の憩いの場としても愛されてきました。
そんな「輝きの館」が今、新しく生まれ変わろうとしています。
これまで以上に、安全に過ごしてもらいたい。
そして、安心して、思いっきり楽しめる施設にしてきたい。
その想いから、IoTを活用したシステムによる新たな取り組みが始まっています。
今回は、新しくなった「輝きの館」の魅力を探るべく、実際に施設内の設備を体験してきました!
「輝きの館」の入口には、AIサーモグラフィによる①自動検温器が設置されています。これさえあれば、非接触による検温はもちろん、スタッフさんたちの手を煩わせる心配もありません。
そして、ウイルスを持ち込まず、持ち出さないための手指消毒。
入口に、非接触型による②自動式アルコールディスペンサーを設置しています。
検温と消毒は、すでにどの施設でも新たな生活様式の新常識となっていますが、さらなる非接触を目指し、新しく「輝きの館」に導入したシステムがあります。
それが、③自動チェックイン機です。
県民の浜では、これまで予約の受付や空室状況の確認は、すべて電話で対応してきたそうです。そこで、今年度からインターネットを活用した予約システムを新たに導入。予約システムによって発番される予約番号さえあれば、簡単にチェックインの手続きができるシステムがフロント前に設置されました。
早速、ここで予約番号を入力します。
システムが自動的に予約内容を確認したら、レシートが出力されます。そのレシートをスタッフに渡すだけで、部屋のカードキーを受け取れる仕組みです。
チェックアウトの時も、この機械を使えば自動精算が可能になり、もちろんクレジットカードにも対応しています。
手続きも支払いも従来よりもスムーズに行えるようになり、とっても便利!
このような自動チェックイン機が、今後の新常識となっていくのかもしれないと感じました。
①自動検温器
②自動式アルコールディスペンサー
③自動チェックイン機
では、実際に宿泊する部屋に行ってみましょう。
部屋は、フロントで受け取ったカードキーを、ドアに取り付けてある④カードリーダーにかざすだけ!これで、キーロックを解除することができます。
カードリーダーは、通常よりもドアの低い位置に取り付けられています。
このような位置に取り付けられているのは、車椅子の方でも難なくカードキーが使えるようにと配慮された設計になっているからなのだそうです。
また、部屋のドアはスライド式の開き戸になっていて、手を使わなくても、ドアに取り付けられているバーを、肘や肩で横に押すだけで、非接触でのドアの開閉が可能に。
⑤ドア自動開閉機能によって、力をかける必要もなく、自動的に施錠までしてくれるので安心です。
ちなみに、私が体験させてもらった部屋は、2つあるベッドのうち、1つが⑥電動介護用ベッドになっていました。この部屋は、⑦⑧お風呂やトイレもバリアフリー設計になっているので、これならご高齢の方や車椅子の方、さらにそのご家族の介護によって旅行に行くのを諦めていたという方も、安心して利用していただけるのではないでしょうか。このようなニーズは、今後さらに増えていくかもしれませんね。
④カードリーダー
⑤ドア自動開閉機能
⑥電動介護用ベッド
⑦バリアフリー設計(お風呂)
⑧バリアフリー設計(トイレ)
部屋に入ると、テレビの前に何やら不思議なスピーカーが置いてありました。
これは、人工知能を活用した⑨Amazon Echo(アレクサ)です。
声だけで、いろいろな指示を出すことができるのが特徴で、例えば、「アレクサ、ライトを点けて」と言うだけで、部屋の照明を付けてくれる優れものです!
もちろん、照明のオン・オフを切り替えるだけではなく、明るさや暗さの調整も可能!
その他、エアコンとテレビの電源の操作や、エアコンの温度調節やテレビのチャンネルの変更、ボリュームの調整までも声だけで指示できるので、とっても便利です。
これがあれば、ベッドでダラダラと寝転がりながらでも、家電製品をコントロールできてしまうのですから、まるで部屋に執事がいるような贅沢な気分。アレクサのおかげで、非接触のまま部屋でくつろぐことができるので、自分だけではなく、次に使う人のためにもなる優しいシステムだなと感じました。
⑨Amazon Echo(アレクサ)
お腹がすいたら、「輝きの館」の中にある人気のお食事処「あび」で海鮮料理をいただきましょう!(営業時間 11:00~14:00)
ここでも、新たな取り組みとして、⑩自動券売機が導入されています。
自動券売機のタッチパネルでは、「あび」で人気のメニューを確認することができます。
注文するメニューを選んだら、前払いによる自動精算により、先に支払いを済ませることができます。あとは、美味しい海鮮料理を食べるだけ!
もちろん、ここでもクレジットカードは対応可能です。
注文が終わると、自動的にオーダーが厨房に伝えられるシステムになっています。
券売機から発券された食券を持ち、席について待っていると、スタッフさんが食券を取りにきてくれます。これにより、オーダーが通るスピードが速くなり、さらに誰がどの席にいるのかをスタッフさんも把握できるため、お料理を提供するまでの時間短縮にもつながり、店内での「密」を避けるための対策にもなるそうです。
レストランをはじめ、売店やロビーなど、人が集まりそうな場所での混雑を避けるため、今後はリアルタイムで各スペースの混雑状況を把握できる混雑状況確認システム※が、館内に設置される予定です。混雑状況が都度確認できるようになれば、自分でもリスクを回避できるようになるので、さらに安心度が増しますね。
県内・県外問わず、いろいろな人の憩いの場所となっている「県民の浜」。
その中心となる「輝きの館」に導入された新たなシステムはもちろんですが、もっとここを過ごしやすい場所にしたいというスタッフさんたちの思いやりとおもてなしの心が相乗効果となり、さらなる安心を与えてくれていたように感じました。
⑩自動券売機
※混雑状況確認システムを館内に複数設置
〒737-0402
広島県呉市蒲刈町大浦7605
TEL 0823-66-1177
FAX 0823-66-1173
広駅前 → 営農センター
https://www.city.kure.lg.jp/uploaded/attachment/42454.pdf
(沖友天満宮前行)
https://www.city.kure.lg.jp/uploaded/attachment/48090.pdf
広島バスセンター10:03 → 呉駅前⑦乗場10:52 → 恋ヶ浜11:52
呉駅前⑦乗場11:52 → 恋ヶ浜12:52
呉駅前⑦乗場17:34 → 恋ヶ浜18:34
広島バスセンター17:35 → 呉駅前⑦乗場18:24 → 恋ヶ浜19:24
※恋ヶ浜からは徒歩15分ほどです。
クレアライン呉I.C→(国道185号線)→安芸灘大橋(有料)→(県道74号線) →蒲刈大橋→(県道287号線)→県民の浜
山陽自動車道高屋I.C→(東広島・呉自動車道)→阿賀I.C→(国道185号線)
→安芸灘大橋(有料)→(県道74号線)→蒲刈大橋→(県道287号線)→県民の浜
※ 安芸灘大橋通行料:普通車730円、軽自動車570円
四国方面からフェリーにて岡村港 →とびしま海道 県道287号線経由 →県民の浜